MENU

帯状疱疹の予防接種について

帯状疱疹の予防接種について

当院では従来から50才以上の方には帯状疱疹予防のためにワクチン接種をお勧めしてきました。そして2025年4月より65才以上の方に対して5年刻みでのワクチン接種への公的補助が開始されます。

定期接種として使用されるワクチンは2種類ありますが、せっかく接種されるのであれば当院はシングリックスというサブユニットワクチンをおすすめしております。違いを簡単にご説明します。

①弱毒水痘生ワクチン 

弱毒化された生きたウイルスが含まれており、小児に使用する水痘ワクチンですが2016年から公に帯状疱疹予防として認可されています。サブユニットワクチンが日本で使用できるまでは当院でも採用していたワクチンです。

初回接種時は1回の接種で済みますが有効性は約50%(効果が弱い)で、5年を超えると有効性が低下し再接種が必要です。生ワクチンですので免疫抑制状態の方(免疫機能に異常をきたす疾患を有する方(HIV感染症など)、および免疫力抑制をきたす治療を受けている方)には接種できません。

②サブユニットワクチン(商品名:「シングリックス」)

2020年に認可されウイルスの感染性をもたない部分だけが含まれているワクチンです。(組換えワクチンと呼ばれます)。

2から6ヶ月間隔で2回接種(合計2本)が必要ですが、予防効果が90%以上と効果が高く、その効果の持続も10年以上にわたる期待もされています。弱毒水痘生ワクチンより好んで使用されます。生ワクチンを接種できない免疫抑制状態の方でも接種可能です。

一般接種料金(補助の対象にならない方)

  • 生ワクチン   8300円(1回につき) 5年ごとの再接種が必要
  • シングリックス 1回22000円    2回で44000円

65才以上定期接種対象者接種料金 

  • 生ワクチン   2600円 1回のみ
  • シングリックス 1回6600円 2回接種が必要で合計13200円

なお従来の50才以上の方への補助も継続されるので定期接種対象者以外の方は補助について松本市へご確認下さい。
分かりにくいことについては当院へお訪ねください。